自然と調和する庭づくり、植栽の選び方と配置の工夫
家の外まわりを整える際、自然と調和した庭や外構デザインを目指す方が増えてきました。
そのなかでも、住まいと風景をつなぐ大切な要素が「植栽」です。今日は、自然な雰囲気を引き出すための植栽の選び方と配置の工夫についてご紹介したいと思います。
まず植物選びの基本として大切なのが、地域の気候や風土に合ったものを選ぶことです。
たとえば湘南エリアであれば、海風に強く、乾燥にも耐えられる植栽が向いています。地域に根差した在来種や、その土地になじみのある植物は、環境への適応力が高く、手入れも少なくて済むのが特長です。さらに、四季を感じられる植物を取り入れることで、庭の表情が一年を通して豊かになります。
春には花が咲き、夏は濃い緑の木陰、秋は紅葉や実を楽しみ、冬には常緑樹や赤い実が彩りを添えてくれます。
そんな季節の移ろいを庭先で感じられることは、日々の暮らしに自然のリズムを取り込む素敵な方法です。
植栽の配置においては、高木・中木・低木・下草といった「高さのグラデーション」を意識するのがポイント。視線の先にシンボルツリーを配置し、その足元に下草やグランドカバーを添えると、自然な立体感が生まれます。
また、植える位置を左右対称や直線にせず、あえて少しずつずらして配置することで、よりナチュラルで柔らかな印象に仕上がります。
さらに、玄関アプローチやリビングからの眺めなど、暮らしの中で目に入りやすい場所には、季節感や彩りを感じられる植物を計画的に配置することで、住まいの印象が大きく変わるものです。
こうした植栽計画を通じて、手入れがしやすく、四季を楽しみながら、見た目にも自然と調和した外構が実現でき、まるで里山のような雑木風の植栽を取り入れるのも人気の手法です。
自然と調和する庭は、ただ「緑を植える」だけではなく、暮らしの延長としての風景をつくること。私たちも日々のご提案の中で、お住まいの条件やご家族の暮らしに寄り添った植栽や外構プランを心がけています。
もしご興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。自然を感じる暮らし、一緒につくっていきましょう。
それでは、また明日。