「なぜ、この家を建てたのか」あるデザイナーの自邸を訪ねて
今日は、ご縁あってとあるデザインオフィスのデザイナーさんのご自宅を見学させていただく機会に恵まれました。
場所は、自然豊かな山の中腹。森の緑に抱かれるように建つその住まいは、周囲の地形を活かしながら、まるで風景の一部になっているような佇まいでした。
驚いたのは、この住まいが構想に10年以上もの歳月をかけてつくられたということ。
建物を眺めるうちに、それが単なるデザイン上のこだわりだけでなく、「どう生きるか」「どこで暮らすか」「何を大切にするか」という、ご自身の哲学の表れなのだと感じました。
室内には、外の自然がそのまま続いているかのような開放感があり、鳥のさえずりや風の音が静かに響くなかで、時間がゆったりと流れていました。
そこには、日常の喧騒から離れた、心地よい静けさがありました。
「人はなぜ、その家を建てるのか。そして、なぜそこに住むのか」
この問いを改めて考えさせられた一日でもありました。
家とは単なる“建物”ではなく、自分自身の価値観や人生観がにじみ出る“場”なのだと、あらためて実感しました。
私たちが日々お手伝いしている家づくりも、そうした想いを大切にしていきたい、そんな気持ちを新たにする、とても貴重な体験でした。
ありがとうございました。