建築の現場でも活きる“80対20の法則”本当に大切なことに集中する
日々の建築の仕事において、時間に追われながらも、ひとつひとつ丁寧に積み重ねていく毎日。
そんな中でふと、「80対20の法則」という考え方を思い出すことがあります。
この法則は、全体の成果の80%は、全体の20%の要素から生まれているというもの。ビジネスの世界ではよく知られた法則ですが、実は建築の現場でもよく当てはまると感じています。
たとえば、
・クライアントの満足の80%は、設計初期の20%の丁寧なヒアリングから生まれている。
・現場で起こるトラブルの80%は、施工前の20%の段取り不足から来ている。
・住み心地の良さの80%は、断熱・気密・通風など、わずかな“見えない性能”の20%によって左右される。
私たちはどうしても、見た目のデザインや、目に見える仕上げの美しさに目が行きがちですが、本当に大切なのは“最初の一歩”や“仕組み”の部分だったりします。
この法則に照らして仕事を見直すと、
「もっと大事な20%に時間とエネルギーを注ぐべきだったかもしれない」と気づかされることもしばしば。
忙しい日々の中で、「全てを完璧にこなすこと」は理想ですが、現実的には限界があります。
だからこそ、限られた時間や労力を、本当に価値を生む20%に集中させることが、結果的にお客様の満足や、自分たちの働きがいにもつながっていくのだと思います。
今日も“本当に大切なこと”を見極めながら、現場に向かっていきたいと思います。
それでは、また明日。