私が「いいな」と思う暮らし
最近、家づくりのことを考えていると、ふと気付くことがあります。
以前は建物そのものを見ることが多かったのですが、今は少し違います。
私が見ているのは、そこでどんな暮らしが営まれているのかということです。
先日も街を歩いていると、仲良く愛犬を散歩させている老夫婦の姿を見かけました。
ゆっくりと歩き、ときどき立ち止まって会話をする。
その穏やかな時間の流れを見ているだけで、なんだか心が温かくなりました。
また、築70年ほどの平屋で、丁寧に暮らしている方のお話を伺う機会もありました。
古いものを大切に使い続け、一つひとつの手間を惜しまない暮らし。
そこには、誰かと比べるのではなく、自分たちらしく暮らす豊かさがありました。
最近、そんな暮らしに心を惹かれるようになりました。
自宅でも、一番よくいる場所はリビングのソファです。
窓を開けると風が通り抜け、愛犬が隣に座ったり、膝の上に乗ってきたり。
家族の気配を感じながら、何気ない時間を過ごしています。
特別なことは何もありません。
でも、その時間がとても心地よいのです。
家づくりをしていると、「どんな家を建てるか」という話になりがちです。
けれど私自身、最近はそれ以上に「どんな暮らしをしたいのか」が気になるようになりました。
どんな景色を眺めたいのか。
誰と笑い合いたいのか。
どんな時間を積み重ねていきたいのか。
そんなことを考える時間が、家づくりの原点なのかもしれません。
これからも私は、建物だけではなく、その先にある暮らしを見つめ続けていきたいと思います。
それでは、また明日。