変わりゆく街並みと、変わらない風景
この場所を訪れるようになり、かれこれ30年近くが経ちました。
当時から変わらないのは、美しい山々の景色。
四季折々の表情を見せるその風景は、訪れるたびに心を癒してくれます。
しかし、街の様子は少しずつ変わってきました。
かつて賑わっていた商店は年々減り、今ではシャッターが閉まったままの店舗が目立つように。
少し寂しい雰囲気になってしまったことを感じながら、ふと思い立ち、昔よく訪れた小さな道の駅へ足を運んでみました。
そこには変わらない風景がありました。
バイクツーリングの方々が立ち寄り、談笑する姿は昔と変わらず、むしろ以前よりも人が増え、活気が戻っているような気さえします。
そして、昔よく食べたお蕎麦も相変わらずの美味しさ。懐かしい味を噛みしめながら、当時の思い出がよみがえりました。
道沿いを歩いていると、「カフェ」の旗が目に入り、気になって立ち寄ってみることに。
そこは、市が運営していた幼稚園をリノベーションして誕生したカフェでした。
店内は温かみのある雰囲気で、美味しい珈琲をいただきながら、スタッフの方にこの地域の話を色々と聞くことができました。
そこで教えてもらったのが、道沿いの雰囲気ある元旅館に、おしゃれな雑貨店がオープンしていること。
そして、この地域に移住を促すため、お試しで住める住宅も用意されていることでした。
少しずつではありますが、新しい風が吹き込み、この地に新たな魅力が生まれているのを感じました。
私にとって思い出深いこの場所。
今は高速道路の整備も進み、昔より30分ほど短縮して来られるようになったようです。
またいつか、この地を再び訪れ、新しく生まれたスポットを巡るのを楽しみにしています。
それでは、また明日。