冬こそ深まる“整う時間”住まいとサウナの心地よい関係
今日は暖かく、冬らしさを忘れてしまうような一日でしたね。
それでも朝晩は空気が澄み、サウナが恋しくなる季節らしい冷え込みに。
冬のサウナは、温熱環境の観点から見ても、実は一年の中で一番“整いやすい”時期でもあります。
■ 冬の外気浴は「温熱差」がつくる最高のリセット
サウナの醍醐味である外気浴は、屋外の気温が低い冬にこそ本領を発揮します。
しっかり温まり、深部体温が上がった状態で外に出ると、15〜20℃程度の温熱差が生まれ、副交感神経が優位になりやすく、整いが深くなります。
とはいえ、風の強い日や海沿いの寒さは体感温度を大きく下げてしまうため、
・風を避ける袖壁
・小さな中庭
・デッキの腰壁
・植栽による風除け
こうした“ちょっとした建築的工夫”があるだけで、冬でも外気浴が格段に快適になります。
ここは私たち工務店として、しっかり設計に落とし込める部分だと感じています。
■ 自宅サウナの相談が増える理由
最近は本当に「自宅にサウナをつくりたい」というご相談が多くなりました。
テントサウナでも十分楽しめますが、冬は特に熱源の安定性や温まるまでの時間が重要になります。
・薪/電気
・サウナ室の断熱
・換気計画
・外気浴スペースの導線
・水風呂の位置
これらを設計段階から考えることで、冬でも快適な“ととのい動線”がつくれます。
住まいづくりとサウナは本来とても相性が良いのです。
■ 高気密・高断熱住宅だからこそ生まれる“余韻”
冬場にサウナでしっかり温まった後、高気密・高断熱の家に入ると、室内の温度ムラがないため、体温をゆっくり下げることができます。
これは住宅性能が整っている住まいならではの快適さで、サウナ後の余韻が長く続きます。
性能の高い家は、ただ暖かいだけでなく、体が求める“回復時間”を支えてくれるんですね。
■ 我が家のテントサウナもそろそろ?
我が家のテントサウナは一年半ほど前に寿命を迎え、最近また冬の空気に触れるたび「そろそろ新しいサウナ生活を…」と思うようになりました。
暮らしの中に“小さな整う時間”があるだけで、日々のリズムが少し軽くなる気がします。
冬は、体も住まいもサウナも、すべてが良い方向に働く季節。
家づくりの視点と合わせながら、またこうした暮らしの楽しみ方も提案していければと思います。
それでは、また明日。