自然素材がつくる、心地よい暮らし
漆喰のある我が家で感じたこと
家の中にいる時間が長くなるほど、“何でできた空間に身を置くか”ということの大切さを実感します。
私自身、十数年前に自宅の内装を一部「漆喰」や「無垢材」などの自然素材で仕上げました。
それまでは「体に優しい」「調湿効果がある」といった情報としては知っていたのですが、実際に暮らしてみて、その効果を日々の暮らしの中で体感しています。
■ 漆喰の壁がもたらす空気の変化
まず感じたのは、“空気感”の違いです。
同じ温度でも、どこか「軽い」ような、カラッとした感覚。
湿度が高い日でもジメジメせず、逆に乾燥する季節でも不思議と喉がラク。
これは漆喰の持つ調湿作用のおかげです。
室内の湿気を吸ったり吐いたりしてくれる自然の力に、本当に助けられています。
■ 匂いがこもらない空間に
我が家ではキッチンの壁の一部も漆喰にしていますが、料理をした後の匂いが翌朝にはすっと消えていることがよくあります。
漆喰には消臭効果があることも、暮らしてみて改めて納得しました。
■ 静けさと、安心感のある室内
自然素材は音の響きも柔らかく、どこか静けさを感じさせてくれます。
子どもやペットと過ごす中でも、素材の優しさが伝わってくるような、そんな包まれる感覚があります。
■ “自然”と暮らす選択
もちろん、自然素材には手入れが必要な面や経年変化もありますが、
その「変化」を愛おしめるのがまた魅力です。
ビニールクロスのようにいつまでも“新品のまま”ではないけれど、
その分、時間とともに深まる味わいがあり、我が家だけの空気感をつくってくれています。
自然素材は、スペックとしての機能だけでなく、
“肌や感覚で感じられる快適さ”を持っています。
もしこれから家づくりやリフォームをお考えの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ漆喰や無垢材といった素材も選択肢に入れてみてください。
素材が変わるだけで、日々の暮らしがこんなにも心地よくなる。
そんな実感をお伝えできればと思い、今回の記事を書いてみました。
それでは、また明日。